最近読んだ本

買い物とわたし

わかる…!わかるよ…!という記述に富んでおり大変楽しいお買い物エッセイでした。同意する箇所が多すぎて赤べこです。挿絵もカラーで楽しめてありがたい。

「冷え知らず」さんの生姜トマトチキンカレーの終売に落胆して最後の一箱を開けられなかったり、お値段1万3800円の傘を傘置きに入れるのは盗難が怖すぎて半端なく緊張するとか、タダだと気が緩むから観れないまま溜まっていくHDDの映画…とか、非常に親近感が湧きます。

伊勢丹でお高い買い物をする人も、こんな感じで一喜一憂してるんだあ…とほっこり。冷え知らずさんに関しては私も生姜チャイが非常に気に入って自販機で見かけるとちょこちょこ飲んでいたのですがいつのまにか見かけなくなったと思ったら終売で本当にショックでした…。

レインシューズを購入したというくだりでは、いいな!私も欲しいと思ってたの!と購入されたブランドを即ググったもののサイズがなくて即諦めました。涙。

最近のファッション哲学は、「買ってみないとわからない」です。(p.81)

もうほんとこれ。これ。だよね〜!

 

おめかしの引力

これ、新聞での連載だったのか。たしかにこのカジュアルな文体と軽く咀嚼できる内容は新聞の箸休め的にすごく良さそう。

まとめて読むとなんか自虐の色がちょっと濃過ぎに感じてしまったというか…明るく楽しいお買い物!HAPPY!ウキウキルンルン♪の記述を摂取した〜いって気持ちで読み始めたからか買い物の陰と陽の陰の記述が多めに感じてしまった。でも最後のインタビューは読み応えがありました。これ読めて良かったな。

そしてエッセイに出てきた品々のお写真が載っているのは読み手としては嬉しい。お洋服どれもこれも可愛い…!装丁も可愛い。さすがの吉田ユニ。

こんなに高価で可愛いお洋服を所持してなお着る服がない…!と頭を悩ませたりするのだから、お買い物ってファッションって本当に難しいですね。